夜の記憶録

溝の口 みその|歌が自然に輪になる夜

溝の口 みその「歌が自然に輪になる夜」サムネイル画像

ご夫婦で切り盛りする「みその」は、
地元で長く愛されてきた老舗でありながら、
若い世代の姿も自然に混ざる、不思議なあたたかさを持った店だった。

店内は広く、肩ひじ張らずに過ごせる空気がある。
初めて来たはずなのに、
どこか“帰ってきた”ような安心感があった。

マスターはとにかく温厚で、
静かに店の空気を支えている人。
そのやわらかさがあるからこそ、
店全体に、無理のない落ち着きが生まれているように思えた。

一方でママは、場をぱっと明るくする太陽みたいな存在だった。
気さくで、カラッとしていて、
そのひと言ひと言に、自然と人をほぐしていく力がある。

最近お気に入りの曲があると、
ママがデンモクでそっとお客さんにリクエストする。
そんなやり取りに笑いがこぼれ、
気づけば店のあちこちで歌がつながっていく。

誰かが歌い、誰かが拍手し、
また次の曲が始まる。
その流れがとても自然で、
「歌うこと」が特別なイベントではなく、
人と人の距離をやわらかく縮める時間になっていた。

気づけばお客さん同士が肩を並べて歌っていて、
その場にいるみんなでひとつの夜を囲んでいるようだった。
ここには、“楽しい”がちゃんと循環している。

溝の口 みそのの店内写真
店内に広がる、歌と笑いが自然に混ざり合う夜。
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